弊社独自のコミュニケーション ・メソッドをもとに、確かなブランディングを実現してみませんか?

どのように一人ひとりの意識にはたらきかけるのか。

昨今、多くの企業やブランドが、「ブランディング」や「ブランド力を強化すること」に一生懸命になっています。その理由の一つには、市場が成熟を極め、商品の優位性を機能的な価値によって訴求していくことが難しくなっている、といったことが言えるでしょう。

ブランディングとは、情緒的な価値を明確にし、それを人々の脳裏に浸透・定着させていくことを目的とするコミュニケーション活動を意味します。ちょっと乱暴ですが、もう少しわかりやすく言えば、多くの人々が口をそろえて同じようなブランド・イメージを言葉にするような状況を作り出すべくメッセージを発信していくこと、ということになるでしょう。

でも、あらためて考えてみるとそれはかなり難しいことです。

例えば、あなたが友人から「こいつは誠実な男なんです」と知り合いを紹介されて、その人物のことを言葉のままに「誠実」と認めることができるでしょうか。人格や性格を確定的に評価するには、本来とても長い時間がかかるはずです。いろいろな話をしたり、いろいろな場面で、いろいろな行動を目にしながら、知らず知らずのうちに頭の中に醸成されていくものです。

企業やブランドのイメージを浸透させることも、これと同じだと思います。「人格」ならぬ、言わば「企業格」あるいは「ブランド格」を、一人や二人ではなく、途方もなく大勢の人々に認めてもらおうというのですから、簡単なはずがありません。「こんなブランドなんです!」と、いくら広告で強調しても、あるいはタレントや俳優など誰かのイメージに重ねて伝えようとしても、人々の脳裏に、そうは思い通りに「評価されたいイメージ」を焼き付けることはできません。短期間のキャンペーン型の広告やPR活動では、それは絶対に無理です。

それなのに、どのブランドや企業も似たようなキャンペーン型のコミュニケーションを行なっているようにみえます。広告が効かなくなってきている……巷ではそんな言葉もよく聞かれます。それなのになぜでしょう。

その理由は、ブランディングというものが、人々の意識に働きかけなければならないコミュニケーション活動だからでしょう。人の意識は様々です。同じように見えても一人ひとり微妙に異なります。その微妙な差異に、どのようにアプローチしていったらよいのか……それが課題なのですが、それに対応する方法論がないために、結局は従来型の広告や短期的なプロモーションに頼らざるをえないのでしょう。

人々の嗜好性や趣味の動向などは定量調査によってある程度は明らかになるかもしれませんが、人々の意識を画一的に特定することなどできません。ある定性調査によって可能だ、というマーケッターがいるかもしれませんが、私はその考えには異を唱えます。

その議論は別の機会に譲るとして、では、人々の意識に働きかけるコミュニケーションを実現することは不可能なのでしょうか。
いえ、そんなことはありません。

一つのブランドを「定点観測」した経験をもとに、
コミュニケーションを設計する。

私は、弊社ニブリックを設立する以前、10年近くにわたり若者に圧倒的な人気を誇る高級時計ブランドのコミュニケーションを企画・運営する機会に恵まれてきました。また、あるカード会社の会員誌で7年近くにわたり「ブランドの横顔」という高級ブランドの価値を紹介する連載コラムを取材・執筆してきました。

意識にはたらきかけるコミュニケーションは可能である――このことは、多くのブランドと関わってきた経験とともに「実感」として大きくなっていきました。とくに、ある時計ブランドに関しては、同ブランドが低迷していた1990年代の終わり頃から完璧に復権を果たすまで、10年近くにわたり同ブランドの米国人ディレクターに支持しながら本当に貴重な経験をし、それが「実感」の確かな裏づけとなっています。手前味噌になりますが、一つの有名海外ブランドをこんなに長く「定点観測」できたスタッフはいないのではないでしょうか。とても誇りに思っています。

その時計ブランドのコミュニケーションは慶應義塾大学の桑原武夫教授によれば、「ポストモダン・マーケティングの実践における希少な成功例」との評価をもいただきました。

弊社ニブリックは、そんな経験を体系化したコミュニケーション・メソッドとともに、現在の宣伝やPRのあり方に疑問を感じていたり、ブランドイメージを向上させることでリクルート対策を図りたいといった企業の皆様のお役に立ちたいとの思いから設立しました。

失礼ながら、このメソッドは広告やプロモーション予算がきわめて限られているブランドでご活用いただくと、より効果を実感していただけるかもしれません。但し、奇抜な方法論ではありません。即効薬とはいえないかもしれません。でも、誇りをもって、楽しく続けていくことができるメソッドであることはお約束します。そして続けた結果、得られるものは決して小さくないと思います。

私共のメソッドをきっかけに皆様と出会い、新たな経験を共有できることを楽しみにしております。

株式会社ニブリック
代表取締役
新飯田稔

Niblick co., ltd.